過去帳とは何か?その本質と意味と価値を探る

過去帳とは何か?その本質と意味と価値を探る

広島県福山市にございます、赤い柱に緑のお屋根が目印の福山江原佛具店でございます。今回はよくご質問にあがる過去帳について基本的な内容と意味・価値ついてとりあげたいと思います。

 

そもそも過去帳とは?

過去帳(かこちょう)とは、故人様のご法名(又は戒名)、俗名(生前のお名前)、没年月日等が記載された冊子状の帳面のことです。


なぜ用意するのか?

端的に申し上げると、「故人様の情報を残しておくため」です。いるんですか?とご質問を受けた場合、「そもそもご先祖様の記録を残さなくてもいいのか?」というご質問とも言えますので、難しい質問の一つです。

 

似て非なるお位牌と過去帳

そして過去帳を語る上で、外せないのがお位牌との違いです。お位牌は魂の依代(よりしろ)とされておりなくなった方の象徴であるものに対して、過去帳は記録としての側面が本来強いものです。そのため過去帳はすべてのご宗旨で使用することができます。

また、浄土真宗はお位牌を用いません。魂の依代(よりしろ)としての考え方がないためです。しかしながら「浄土真宗はお位牌のかわりに過去帳を用いる」といったお話をたまにお聞きします。厳密には変わりというより「浄土真宗ではお位牌は用いない」という表現の方がより正確だと思います※。

※地域やお寺様によりお位牌を準備する場合もあります。

 

過去帳は弔いのためのお道具の一つ

では、なぜ「浄土真宗はお位牌のかわりに過去帳を用いる」といったお声があるのでしょうか。また今回過去帳は記録としての意味合いが大きいとご説明したものの、お手元にある過去帳をお手にとった時、「これはただの記録が書かれた帳面だ」と考える方は恐らく少ないと思います。

そこにあるのは、やはり故人を偲びご先祖様を供養したい、大切にしなければといったお気持ち(精神文化)が存在していると思います。

それらのお気持ちを形にし、感じさせてくれるのが過去帳のもつ意味と価値の一つであると私は考えています。

 

過去帳は家系図の側面も

また忘れていはいけないのが、これまでの記録が記されていることから、過去帳は家系図の意味合いを持っている点です。そのため「うちには家系図がない」と思っている方は、過去帳を是非探して見て下さい。ご自身のルーツが案外深く遡れるかもしれません。

 

是非これを機に過去帳について少しでも思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

もしご準備をご検討でしたら、当店では過去帳販売、過去帳の代筆サービスを提供しています。

 

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是非併せてご覧くださいませ。最後までお読みいただきありがとうございました。

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